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サンドブラストの種類

前回、サンドブラストとはどのような加工なのかを簡単に解説しました。
今回はサンドブラスト機の種類について紹介しようと思います。

一般的に使われるサンドブラスト機の種類は大きく2つに分かれます。
・直圧式
・サイフォン式
この2つです。

では、それぞれどのような仕組みなのか簡単に説明していきます。

●直圧式
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上の図は直圧式と呼ばれるサンドブラスト機の簡略図です。
少し複雑に見えるかもしれませんが、仕組み自体は難しくありません。
『タンク』から落ちた研磨材を空気と一緒にノズルまで運んで噴出すだけです。
(よく勘違いされる方がおられますが、研磨材を空気圧で押し出しているわけではありません。タンク内とエアーの通るチューブは同圧の為、研磨材は重力による落下しかしていません。)

この方式のメリットとして、圧の弱いコンプレッサーでも比較的強いブラストができるというところでしょう。
コンプレッサーからの圧縮空気がそのままブラスト圧となる為です(12L/分という小型のコンプレッサーでもサンドブラスト加工が可能です)。錆びや塗装を剥いだり、素材を貫通させるぐらいの深彫りをしたいならコチラの方式が適切だと思います。
デメリットとしては、研磨材をタンクに補充しなければならないことと、比較的詰まり易い(詰まった際にメンテナンスが手間)というところでしょうか。

また、一見複雑な構造に見えますが、材料を全てホームセンターなどで揃えて作ることができるブラスト機でもあります(ホースの接続などが厄介ですが)。研磨材を入れるタンクについては、WEBで検索すると色々な物がありますよ。最近の流行は炭酸飲料のペットボトルとか・・・。
当サークルでもサンドブラストをやり始めた頃は自作の機材でやていました(笑)

●サイフォン式
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コチラはサイフォン式と呼ばれるサンドブラスト機の簡略図です。
直圧式に比べてかなりスッキリしていますね(笑)
このサイフォン式サンドブラスト機はコンプレッサーから出る空気によって発生する負圧によって研磨材を吸い上げ、空気と一緒に噴出させる構造になっています。よくわからない方は『サイフォン』で検索すると詳しいサイトが出てきます。

この方式のメリットですが、研磨材を循環して使用できる為、長時間作業する場合などに最適といえます。また、ノズル以外の仕組みがかなり簡単な設計となっているため、メンテナンスなどの手間が掛からないという点も大きいでしょう。
デメリットとして、ノズルが通常では販売していない(ホームセンターなどでは普通おいていない)特殊な物であることと、コンプレッサーにそれなりの馬力がいる点でしょう。直圧式と違って、コンプレッサーの圧がそれなりにないと研磨材を吸い上げることができません(コンプレッサー圧が必要といっても100L/分程度あれば十分です)。

現在、当サークルで使用している方式はこのサイフォン式です。

いかがだったでしょうか?
もし「サンドブラスト機ホシィィィ!」という方の参考になれば幸いです(笑)
実際にはどちらの方式でもサンドブラスト加工は可能ですが、サンドブラスト機も一つのツールです。
何に使うか、どのように使うかを考えて、自分に適切な方式はどれかを選択してもらえたらと思います。

サンドブラストって何?

イベントに参加して当サークルの作品を手にとってもらった時に一番多い質問が
「サンドブラストってなんですか?」
なんですね。

工業系の人や物作りに興味のある人以外は知らない方が多いのは当然ですが・・・

そんなわけでサンドブラストという加工方法について。

簡単に言うと、細かい砂(サンドや研磨材という)をガラスなどの素材に勢いよくぶつけて、傷を付けてるんですね。

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この研磨材を勢いよくぶつける為に、エアコンプレッサーで圧縮した空気と一緒に素材にぶつけてるわけです。
機械自体は結構簡単な構造です。

工場などでは錆びや塗装を落とすのに使ったり、特殊な使い方として金属の表面硬化目的で使われたりします。
当サークルで使っている様に、マスキングシートを使って絵を彫ったりもできますし、素材をそのままブラストすることで、スリガラスにすることもできます。

錆び落としやスリガラスにするだけならば素材を丸ごとブラストすればいいのですが、イラストなどを彫る場合はマスキングが大事な要素となってきます。
マスキングの話は長くなるかもしれないので、また今度!

次回はサンドブラスト機本体の話を少ししていきましょう。

網目加工のサンドブラストグラス

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網目加工のサンドブラストグラスの完成です♪
画像左の魔理沙は『速水リョウ様』のイラストです。

やはり網目を施したブラストは綺麗に映えますねー。
しかしながら、カラーイラストのイメージを損なわずに、細かいブラストになるので調整の難しさは相変わらず。

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また、当サークルのブラスト機では、アルミナ#220を研磨剤として使用していますが、
いかんせん研磨力に懸念が残ります。加工時間がものすごく掛かる(´・ω・`)
網目加工に影響が出ない程度に大きめの研磨剤を混ぜることも検討ですね。

さて、本日は広島にて『東方椰麟祭』が開催されます。
当サークル『coding工房』は星13・14にて参加予定です。

皆様のご来場、お待ちしています(`・ω・´)

網掛けへの挑戦

サンドブラストを始めた頃から作りたかった網掛けエッチング。
今回はとっても素敵なイラストを描いて頂けたので、挑戦しようと考えています。

網掛けエッチングする時に画像を『網点処理』しますが、『網点処理』というのは新聞紙の印刷の様な、小さい点で濃淡を表す方法です。新聞紙があれば実際にイラストをよーく見てみると分かります。
サンドブラストで濃淡を表せる唯一の技法です。
重ね彫りでも表現できそうですがちょっと難しい(ノД`)

私は『網点処理』にPhotoshopを使っています。
濃淡の調整→グレースケール→モノクロ2階調
といった手順で簡単に製作可能です。
フリーのソフトでも製作できるみたいですね。

今回は線数45/inchと少し荒い感じになりますが、この辺りが当サークルの限界です(´・ω・`)
一般的(?)な60/inchは何度か挑戦していますが、とにかく安定してエッチングできない・・・。
原因は露光にあるのでしょうけど、まだ細かい検証はできていないので、時間があればやっていきたいですね。

椰燐祭に向けて製作開始!

東方椰燐際に向けて製作開始!

今回は当サークルではレギュラーグッズとなるマグカップ彫刻です。

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私は普段ラピッドマスクHD使用者ですが、今回はマグカップのガラス質を貫通させる程度に深く彫るので、ウルトラブループロを使用しています。深彫りの安定感はさすが!

まだまだ水現像の技術は未熟ですが、それでも十分な性能のマスキングシートです。
このマスク強度で細かい表現に使えたらなぁ。
ラピッドマスクHDではガラス質貫通程度の深さでもマスキングが破れます。
50µmくらいでウルトラブルー並の強度を持つマスキングとかあったらきっと飛びつく!

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ラピッドマスクHTなら少しは細かい表現をできるんじゃないかと、現在、同様の彫り方が出来るのか検証中。
やっぱりラピッドマスクで何とかしようと思う私はラピッドマスク中毒なのかも(笑)